相談者さまが和やかに話やすい雰囲気を作りたい｜京都オフィス 弁護士インタビュー

京都オフィスは、平成25年9月に開所したオフィスで、私は2代目の所長になります。

四条は京都でも有数の繁華街ですが、少し歩けば鴨川や四季折々の自然があり、祇園祭の時期はオフィス周辺も歩けないほどの人出になるため、まさに京都らしい環境の中で、日々相談をお受けしています。

京都オフィスでご相談いただく分野ですが、離婚問題や労働、刑事、相続、交通事故といった個人案件から企業法務まで幅広くご相談いただいております。企業法務分野においては、観光業関連のご相談をいただくこともあり、京都ならではだと思いますね。

私が最初に弁護士になりたいと思ったのは20歳の頃でした。

それまでは特に将来の明確な目標が定まらない状態で、大学では社会学部でマスコミュニケーションについて学んでいました。しかし、学部柄、新聞を読むうちに、刑事事件や社会問題などの報道を見るたびにやるせない思いに駆られ、「この人たちはどうすれば救われるのだろう」と考えるようになったんです。当時、ちょうど法科大学院制度ができた頃で、「弁護士になれば困っている人の力になれるかもしれない」と思ったのがきっかけです。

ただ、法学部出身ではありませんでしたし、学費の負担も大きいため、一度は一般企業に就職し、営業職として働きました。仕事は充実していましたが、どうしても夢を諦められず、両親や上司に心配されながらも退職して法科大学院に進学しました。

当時は法科大学院に行っても7割が司法試験に落ちる、特に私のような法学部出身ではない人間の合格率は目に見えて低いという厳しい現実もありましたが、弁護士になれたときは本当にうれしかったですね。

相談に来られる方は、何かしら問題を抱えて苦しい状況にあります。そのため、私は初回の相談の際、「できる限り和やかに話しやすい雰囲気」を作ることを大事にしています。たとえば病院へ行ったときも、和やかなお医者さんだと話しやすいですよね。同じように、弁護士も相談者さまが本音を伝えやすい雰囲気を意識する必要があると思います。

また、法的な解決を目指すために、証拠の重要性や今後の見通しをしっかりお伝えすることも心がけています。法的な問題は、解決まで時間がかかることも少なくありませんが、無事に問題が解決した際や初回相談の時点で、「この弁護士に相談してよかった」と肩の荷を下ろしてもらえたときは、本当にうれしく、やりがいがある仕事だと改めて感じています。

ひとつ、少年事件の付添人を担当したときのことが特に印象的です。もともと私は犯罪被害者の支援をしたいと考えていましたので、弁護士になる前までは、加害側を担当するとは想像していませんでした。

しかし、事件を受任したあと、「なぜ事件を起こしてしまったのか」「二度とこのような事件を起こさないためにどうすべきか」などの対話を続け、少年やご両親と向き合う中で、「なんとかこの家族がやり直す力になりたい」と強く思うようになりました。

審判では、ご両親の覚悟も評価され、少年が立ち直ることを信じるという意味で「不処分」という寛大な判断が下されました。ご両親から「初回相談の日、偶然ではあるがあなたに相談できて肩の荷が下りた。今日まで親身になって手助けしてくれて、心から感謝している。」と言っていただけたことは今でも忘れられません。私が弁護士になったことで確かに力になれたのだと実感し、今でも印象に残っています。

ベリーベスト法律事務所の最大の特徴は、全国規模で多数の弁護士が所属していることです。元営業マンの私をはじめ、元検事や元裁判官、元会計士など多様なバックグラウンドを持つ弁護士が集まり、知識と経験を共有しながら案件を解決しています。

また、全国のオフィスが連携できるのも大きな強みです。たとえば、京都在住の相談者さまが北海道で訴訟を起こさざるをえないとき、現地の弁護士と協力して余分な費用をかけずに対応できます。これは大規模事務所だからこそ実現できるメリットです。

弁護士相談を迷っている方の多くは、問題を一人で抱えてしまい、限界まで我慢してしまう方が多いように思います。しかし、法律で解決できる問題は数多くあります。初回の相談である程度の見通しが立てば、たとえ解決まで遠くても気持ちは軽くなるはずです。

もちろん弁護士がすべての問題を解決できるわけではありませんが、法律で解決できる問題が多くあるのは事実です。

ベリーベスト法律事務所では多くの分野で初回相談を無料で承っていますので、ぜひ気軽にご相談ください。